自分大嫌いを変えたい私の幸せな思い出。記憶の中の布小物たち

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目次

今でこそ自分が嫌いとか好きとか生きていくのは大変だとか言っている私にも、自分のことが好きで毎日が楽しかった日々があったはず。

仕事の失敗が続く毎日の中で、ある日

「シアワセを感じた瞬間の記憶をたどれば、今また少しだけ同じような気持ちになれるんじゃないか?」

と思いつき、むかーし昔の記憶をたどってみたことがありました。

今日は、自分大嫌いを変えたい私に幸せをくれる布小物たちについてです。

私がシアワセだったころ

最初に思い出したのは、大好きだったイチゴのハンカチのことでした。

人生最初のお気に入りグッズ

自分が小さいころ、気に入っていつも持ち歩いていたものはありませんでしたか?

私が覚えているのは、真っ赤なイチゴがたくさんプリントしてあった、赤いふちどりのガーゼのハンカチです。

確か青と赤があり、赤だけがお気に入りでした。赤が洗濯されている時だけ仕方なく青を使っていました。

お風呂で体を洗ってもらうときのガーゼが、お風呂の遊び道具からお風呂の外に持ち出され、ついにはお布団に入る時持っていないと不安な存在にまで昇格したのです。

イチゴのハンカチを握りしめれば、安心して眠れました。洗濯を繰り返し、赤いイチゴがピンクになるまで愛用したのを覚えています。

実は私には、自分が寝ていた赤ちゃん布団の柄やシーツの柄の記憶があったのですが、自分が出産したあと実家で何十年ぶりに実物を見たとき、自分の記憶が正確だったことにとても驚きました。

色も柄も、ちやんと合っていました。

どうも私の場合には、幸せとか安心感と布の記憶が強く結びついているようなのです。

どんどん出てくる、布にまつわるシアワセ記憶

初めて縫い物を教わった時のことも思い出しました。

リカちゃん人形を買ってもらえて嬉しくて嬉しくて、何かリカちゃんに作ってあげたくなったのです。

母が、座布団を作るのはどうかと言うので、喜んで教わりました。赤い鹿の子模様のモスリンだったと思います。

リカちゃんを座布団に座らせ、自分の隣でこたつに入れてみたりして、とても楽しく遊んでいました。

次に作ったのはリカちゃんの服。くすんだ黄色の生地を横長の長方形に切り、腕を通すところを切って穴をあけました。

リカちゃんが一枚しか洋服を持っていないので、親にドレスをねだったのですが、買ってもらえません。

どうしても着替えが欲しくて、生地の切れ端が貯めてある箱から気に入った布を見つけ、母の裁縫箱から勝手にハサミを取り出して作りました。

リカちゃんに自分の作った服を初めて着せた時の喜びは、今も自分の胸の中に生きている感じがします。

ぴったりのお洋服ができたよ、私が一人で作ったんだよ、すごいでしょ!!かわいいねー。よかったねー。

自分で作った喜び、そしてそれが思ったよりずっと簡単にできてしまうという発見。

それがさらなるリカちゃん服の作成へと私を向かわせました。

気に入った生地を見つけるとチョキチョキ切り、腕を通す穴をあけてリカちゃんに着せます。

ひもをむすんでウエストのあたりをとめたり、ボタンをつけて、ボタン穴をチョキチョキ切ってみたり。

スナップをつけたくてチャレンジして、難しすぎて挫折したり。

はぎれの箱をあさって「下の方にはもっとかわいい生地があるんじゃないか」とワクワクする感じ、夢中になって作っている時の幸福感、出来上がりの達成感。。。

そういうことを思い出したとき、記憶の中の自分をとても愛おしく感じました。

自分にシアワセをくれるもの

今日は、自分の中の最初のシアワセ記憶として、イチゴのハンカチや初めての縫い物のことをご紹介しました。

こういうことを思い出したのはしばらく前のことなのですが、この記事を書いていて改めて感じたことがあります。

家族とともにいて、あたたかい家の中で安心して過ごすことができていたからこそ、ハンカチもリカちゃんの服も幸福な記憶として私の中に残っているんですよね。

成長してからの自分は、自分自身だけでなく家族のことも好きになれませんでしたが、私は確かに、親の愛情を受けとっていたんだな、ということに今日改めて気づかされました。

親に「ありがとう!」と伝えたくなったのと同時に、自分は子供たちに安心して過ごせる場所や、幸せな記憶を作ってやれているのかなとちょっぴり気になったりもしています。

小さい頃の記憶をたどり始めてから、私は人生の節目節目で布との強いご縁があったかもしれない、と思うようになりました。

また、そうやって時折過去に思いを馳せて自分を慰めつつも、現実の仕事の厳しさにも直面します。

少しづつ、思うところを書いていきたいと思いますので、皆さまがまた読んでくださるとうれしいです。

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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