
目次
8月9日は、中学生長女の吹奏楽の大会を見に行ってきました。
《吹奏楽部辞めたい》って泣いてた娘がステージで真剣に演奏する姿に、思わず涙がでました。
- 部活が辛いし嫌いだけど辞められない。どうしたらいい?
- 本当に辞めようと思ったときは、どうやったら退部できる?
こういうことが気になってる人に、かつて吹奏楽部をやめた経験のある私から伝えたいことをまとめました。
私の場合は「大好きだった高校吹奏楽部を親に辞めさせられた」ので、部活が嫌いな人とはやめるきっかけは違うかもしれません。
でも「部活をやめる」って大きな決断だと思うので、実行に移す前に一つの経験として知ってもらえたらいいかなと思います。
あなたが辞めたいのは、なぜ?
どうして辞めたいのか、まずは思いつく限りのことを紙に書き出すのがおすすめです。
- 練習が辛い
- 顧問の先生が嫌い
- 部活内の人間関係がいやになった
- 勉強する時間も、遊ぶ時間もない
- 練習しても上手くならないから、つまらない
- 部活を続けることがこの先プラスになるのか、疑問
などなど、何でもいいです。思いつく限り、全部書き出しましょう。
「辞められない」のはどうして?
さっき書いた辞めたい理由の横に、そう思ってるのになんで辞められないのかも書いてみましょう。
・辛い練習⇒みんな練習辛いのに、自分だけがそれを理由に辞めるのはどうかと思う。
・顧問の先生が嫌い⇒先生のことが嫌いな人も好きな人もいる。友達に自分の気持ちをわかってもらえないかも。先生が嫌いだ、ってすごく言いにくい。
・部活内の人間関係がいやになった⇒どうしても苦手な人がいるけど、他のみんなはそう思ってない。自分が変な人扱いされそうで怖くて言えない。
・とにかく時間が無い⇒土日も一日中部活があって塾に行くのも大変で、遊びに行く時間もない。みんな同じ状況で頑張ってるから、自分だけ辞めるわけにはいかない。
・練習しても上手くならないから、つまらない⇒一生懸命練習してるのに、上手くならない。後輩の方がいい音出してるし上手いから、パート練習を仕切りにくい。
・部活を続けることが自分にとってプラスになるのか、わからない⇒部活を続ければ内申点はよくなると思う。テストの成績が良くない分、部活とかで少しでも内申点を良くしたい。でも自分はもうこの先、吹奏楽をやりたいとは思わない。
辞めたからわかるけど、部活やめたっていい問題ない
今度はヨッコが辞めた時の経験をお伝えします。
私の吹奏楽部活動経験
小学校=合奏部(アコーディオン。時代を感じる…)
中学校=ブラスバンド部(アルトサックス1年、トロンボーン2年)
高校=吹奏楽部(トロンボーン2年目の冬に退部)
やっぱり皆と一緒に音楽作るのが好きだから、楽しいから、こんなに何年もやり続けられるんだと思う。
今悩んでる人も、多分最初入部した時はそう思って入部したのではないでしょうか。
何があったのか?退部するまでのいきさつ
さて、ヨッコがどうして退部することになったかというと、最初にちょっと書きましたが親が原因です。
高2の夏、私は翌年の指揮者に指名され夏のコンサートでデビュー!
嬉しかった♡
自分がやりたいって言うだけでは、やれないポジションですから。
皆に認めてもらえた、がんばるぞぉー!!って思って。
でも実は、高2の1学期終わり位から毎日「部活の帰りが遅すぎる。勉強しろ。とにかくいい大学入れ!!」と親から言われ続けてました。
さらには顧問の先生宛に「娘は勉強に専念させるから部活辞めさせます」って手紙を何通も書かれてました。
まあいわゆる毒親ってやつですね。
先生は親を説得しようとしてくれたからそれは本当にありがたかったけど。
夏の大会終わってデビューコンサート頑張ったらますます親が辞めろ辞めろがひどくなりました。
何とか年内は部活を続けたけど、結局先生も「全く、あんたたち親子は(はぁぁ~←盛大なため息)」とうちの親に降参。
わたしもついに、くじけました。
自分は部活大好きで指揮者に選んでもらって、コンサートデビューまでしたのに
部活やめました。
ほんと、思い出すと涙が出ます。
部活やっててこういうふうに恥ずかしくて情けない経験した人って、あんまりいないんじゃないかな。
(情けない、っていうのは親を説得しきれなかった自分が情けなかったな、と思うからそう書きました。)
辞めてわかったこと。
私がいなくても、部活は変わらずにフツーに続く。
突然指揮者が辞めたから、次誰がやるか決まるまではちょっとゴタゴタしたみたいだけど、次の人が決まれば、もう普通になってた。
ああそうか、部活辞めるってこういうことなんだな、って思った。
自分がいなければいないなりに、進んでいくんだな、って。
だから、辞めても大丈夫です。
辞めたらどんな気持ちになる?自分の気持ち、部活に残った人たちの気持ち
寂しかった…
ホントは自分がいるはずの場所に違う人がいて活躍してるから。
たまに後輩や同級生から「あんたの後を引き継いだ〇〇が好き勝手やってて困る」とか愚痴を聞かされても、もう何もできない。
いろいろ文句言う人がいても、部活としては何とかなってるのがわかるから、余計にね。
そこでヨッコはどうしたかというと、それまでと全然違う、ガンガン勉強しまくってる友達とつきあうようにして、自分も超勉強しました!
それこそちょっと長めの休み時間に早弁して昼休みは図書館にこもり、朝は早い電車で登校して図書館にこもり、っていう生活にシフト。
親の目が届かない、都会の学校に進学するために。
以前から、ある一定のレベル以上の大学に合格したら、そうしてもいいと言われてたから。
そのときの自分には、吹奏楽部よりも「親の目の届く範囲から逃れること」が大切だ、って思ってがんばりました。
だってもう大好きなことを奪われたくないから。
好きなことを奪われるのって、生きてて楽しくない。
だからね。自分をしばりつけるものから逃げるために、がんばりました!
吹奏楽部の人たちの手前、それなりの大学に合格しないと自分としてもカッコつかないし
自分が何て言われてるかとかシャットアウトしたい気持ちもあってとにかく勉強!って自分に言い聞かせてました。それでよかったと思います。
辞めるか辞めないか、どうやって決めたらいい?
辞めたい理由をもう一度考えよう
さて、もう一度ここで、あなたが書いた「辞めたいと思う理由」をよく見てみましょう。
とりあえず、辞める理由を一つ選んでみましょう。たとえば・・・
・みんなと一緒にがんばってきたけど、もう練習が辛すぎて、耐えられない。
・仲間と愚痴を言いながら頑張ってきたけれど、先生が嫌いすぎてもういやだ。
・吹奏楽部で仲間外れにならないことより、苦手な人から離れたい。
・自分が自由に使える時間を増やしたい。
・先輩としてパートをひっぱってバンド全体のためにがんばるのは、もう疲れた。
・内申点が少し低くなっても、勉強頑張るから、いい。
どれかひとつ選んだかな?
選んだ理由は、吹奏楽部でみんなと音楽作るよりも、あなたにとって大事なことなんだよね?
それじゃ、その理由を先生とみんなに伝えて部活を辞めた日がどうなるか、想像してみて。
皆や先生から色々言われて気まずくなる?
辛くて落ち込んで一人で帰るかな?
その次の日からはどうなると思う?
ていうか、あなたは次の日からどうする?
辞めるって決めたらその次の日から何をする?
ヨッコは、辞める理由は何でもありだと思ってる。
大事なのは、決めたあとどう行動するか、ってことです。
例えば「辞める」って決めて、先生やみんなに理由を説明したら、全力で説明した通りの行動をすればいい。
わたしは、とにかく親が部活やめて勉強しろって強引すぎてもう耐えられないからやめる、っていって勉強しまくって志望校に合格した。
先生が嫌いだったのなら、次は大好きな先生の部活に入って先生と仲良くなってみるとか
自由な時間が欲しかったのなら、他の誰よりも自分がやりたかったことに全力で時間使ってリア充アピールでもいいし
「辞めない」なら先生の愚痴を言いつつも、一緒に愚痴言って頑張れる仲間ともっと部活盛り上げるために何かしてみるとか
先輩としてパートを引っ張るために、強豪校がやってる効果的な練習方法を研究してみるとか
辞めるにしても辞めないにしても
自分も
周りの人も
「そう考えたからこういう行動になったんだね」
って納得できる行動をしよう。
全力で、そうしよう!!
実は辞めた後どうするか決めてその通りやることが一番大事
どうしてこんなことを書くかっていうと、部活辞めた理由とかその後のことをこの先高校・大学・就職の面接で聞かれることって多いと思うから。
その時に、辞めた理由もその後の自分がしたことも、ちゃんと説明できないと自分が困るはず。
何よりも、そこをちゃんとできないと自分がずっと納得できないで、自分のこと嫌いになっちゃうかもしれません。
「あの時辞めなきゃよかった」って思ってる人もいるでしょう。
もし、さっき選んでみた理由で部活辞めてもその後どうしていいかわからないなーと思ったら、後悔する可能性が大きいです。
そういう時は、他の理由を選んだら自分はどうするか考えてみてもいいし
自分だけで考えずに、吹奏楽部に関係ない人とか、信頼できる人2~3人に相談してみるのもいいかも。
ちゃんと話を聞いてあなたの考えをわかってくれたうえで、また違う見方もできる人だと理想的です。
後悔しないように決めたいね。
急いで決めずに、2か月とか3か月とか、時間をかけて考えることも大切。
それだけ長い期間気持ちが変わらないなら、その気持ちは誰かに影響されたんじゃなく、本当にあなたが心から感じていることでしょう。
辞めた後、こうやっていこう!と思えるようになったら、辞めても大丈夫だと思います。
まとめ
ここ数年で、吹奏楽の大会が夏にあって、文科系なのにやたらアツくて厳しい部活の学校があるのが知られるようになったね。
うちの長女は特に↓↓↓この番組
2011年12月7日放送 19:00 – 20:54 日本テレビ 1億人の大質問!?笑ってコラえて! 吹奏楽部の感動旅完結編、汗と涙と友情SP
が大好きで大好きで、一時は本気でこの番組で放送された京都橘高校に進学してオレンジの悪魔になりたい、と言ってたほど。
家族で真剣に可能性を考えたけど、親の仕事の都合もあって、京都橘高校に通える範囲に引っ越すのは難しい。。
だから地元の公立中学に進学して吹奏楽部に入部したんだよ。
そういう長女が、今年の夏休みに初めて「部活辞めたい」って涙流しながら言うから、びっくりしたの。
今日は、ほんとは娘に伝えたくて書きました。
書いてたら、読んでくれて「えーお母さんこの前見て泣いたの?」て笑ってたけど。
大好きだったはずの部活動。
そこにあなたが求めたものがないなら、求めるものがある場所を探そう!
自分が認められる場所にいたい、っていうのは人間なら当たり前の気持ち。
直感を信じて、前進あるのみ!
⇩自分の居場所について考えてみたい人におすすめの記事はこれ。
不登校を題材にしてはいるけど、自分が自分でいられる場所について考えさせられる名言です。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
「うちの親いらない!何でこんな親のところに生まれたんだろう」と思ってる人いるかもしれませんね。
家族とはいつか離れられます。自分が経済的にも精神的にも早く自立することです。がんばろう。
⇩こっちの記事も読んでみてね。こんな親もいます。