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先日学んだ子どもの個性を伸ばし自信をつけさせるほめ方をご紹介します(^^♪
これだけ?っていうくらいシンプルな方法で、誰でも簡単にできます。
小学校のカウンセラーの先生が、セカオワ深瀬を例に教えてくれました。
子供の個性はどのように育まれるのか
今回「子供の個性を育む関わり」というテーマで講義をされたA先生。
SEKAI NO OWARIの大ファンだと自己紹介。
ジブリの「メアリと魔女の花」の主題歌「RAIN」を流して、ボーカリストFukaseが発達障害だと説明してくれました。
セカオワFukaseの発達障害について
先生がこれまで関わた未就学の発達障害児は、たとえばFukaseの抜群の音楽センスのように突出した個性を持つことが多いそうです。
耳が良すぎて人の話が聞こえすぎたり(!)など、個性の強さが生きづらさにつながってしまうことも。
生きづらくなってしまうのは【世の中では健常者のルールに従わなくてはならない】からです。
だから自分の個性を生かせる居場所を作ったFukaseは発達障害を抱えた人として稀有な成功例だというのです。
彼がそうなれたのはなぜか?というところから話がスタートしました。
あきらめなかったFukase
彼は子供の頃からADHDを抱え、海外留学して2週間でパニック障害になり帰国後精神病院に入院するなど壮絶な子供時代だったそうです。
そんな中でも「彼はあきらめなかったんです」と先生は言います。
Fukaseのインタビューにこんな言葉があるそうです。
「俺はいじめにあったことがないからわからないけど、集団リンチにあって骨がぐちゃぐちゃになったことはあって、
その後学校に行っても誰も口をきいてくれなかったことがある」
「この、『集団リンチという本当にひどいことをした相手とも、その後コミュニケーションをとろうとしてる』というところがすごいんです。
彼にはおそらく、リンチをした側のルールがわからなかったんです。
だからそれを知ろうとしてコミュニケーションを取ろうとするんですよね。そして、それをあきらめないんですよ。」
Fukaseは心も体も深く傷つきながら、自分が生きている社会のルールを知るための努力をやめなかった、というんです。
セカオワの別の曲に「人はそれぞれ正義があって争いあるのは仕方ないのかもしれない。
だけど僕の正義がきっと彼を傷つけていたんだね」という歌詞があるそうです。
彼自身が学んだことがこの歌詞に表れているのではないか、とも言われました。
つまり“人はそれぞれのルールに従って行動している”ってことです。
相手を理解することは相手のルールを理解することで、Fukaseはそれをあきらめなかったということ。
子供が何考えてるかわからないとか言ってる場合じゃないな、と背筋が伸びる感じがしました。
子供にも大人にもそれぞれルールがあって、みんな違っている
発達障害の人の個性のように尖ったものではなくとも、人はみなそれぞれ個性的で、みんな違っています。
世の中や学校には共通のルールがあり、家の中にも家族のルールがあって、みんな自分の中の「ルール」が微妙に違うわけですね。
子供たちは特に、毎日たくさんのことを学んで今日は昨日とは違うルールで生きているかもしれないわけです。
だから大人の側が「子供が今どんなルールで行動しているのか」よく観察しよう、というのが先生の提案でした。
子どもにも一人一人違うルールがある、ということにハッとしました。しかも前日より成長するとルールが変わる⁉
言われてみるとたしかに「そうかな~」と思います。
うちの娘たちにたいやきを買ってくると、食べ方が違うんですよね。
次女は絶対頭から食べない(笑)最近は「お母さんあげる」といって分けてくれます。私がたい焼き大好きなのを知ってるからです。
長女はその間に食べ終わってます^ ^
私は手触りであんの詰まり具合を確認して、あんが多いところを最後に食べたいタイプww
こんなふうに小さなことでも結構違うのがルールですけど、子どもがどんなルールで行動しているか観察する、ってどうすればいいんでしょうか?
ルールを守った行動をほめよう
ほめ方一つで子供に幸せな人生を与えられる
Fukaseが大変な努力によって理解した世の中の「ルール」。
子供たちは、毎日授業や遊びや様々な活動を通じて色んなルールを学んでいきます。
親がそのルールを知る方法はシンプルです。
子供が「ルール」を守って行動したことをほめる。
これだけです。でもこれが非常に大切なのだそうです。
朝起きてきた子供が「おはよう」と言えたら、それは“朝起きたら「おはよう」とあいさつする”というルールを守った行動です。
ですから「おはよう」とにっこり笑って、できればぎゅうーっとだっこでもして、気持ちよく挨拶を交わせばいいそうです。
玄関で脱いだ靴を揃えたら「靴が揃ってると気持ちいいね。」と“脱いだ靴をそろえる”というルールを守ったことをほめます。
ルールを守ったあなたをちゃんと見てるよ、素敵だと思ってるよ、って伝えればいいんです。
ただし、一つだけ注意する点があります。
子供が守ったルールは、大人が守ってほしいルールとはちょっぴり違うかもしれません。
もしかするとすんごく違っているかもしれません。
でもまずは「今あなたはこういうルールを守ってこうしたんだね。よくがんばったね。」と認めてほめてあげる。
その上で、子供のルールを変える必要があると思えばそういう働きかけをすればいい、というんですね。
我が家の場合
我が家の洗濯物の例で考えてみました。
長女は洗濯物を取り込んで、着る人ごとに仕分けをしてくれます。
でも床に積み上げたまま放置ですし、湿ったままなのに外されることもしばしば。
自分の分は片づけてねと伝えても、自分の机かベッドの上に山積みして終了。
最近その状況を見かねて用意したかごにも、たたまず突っ込むだけ。しわなど全く気にならないのだそうです。
娘のルールは「洗濯ものはとにかく取り込んで外し、着る人ごとに分ければいい。着るときは積んであるものから取ればいい。」なんですね。
私のルールはどうかな?と考えると、娘とかなり違います。
「洗濯物はきちんと乾いた状態で、畳まれて引き出しに入っていてほしい。」なんです。
こういう風に違うってことに、A先生の講義を聴くまで気が付いていませんでした。
子供も自分と同じルールで動いてるはず、と思うからイライラしたり怒ったりしたくなっちゃうんですね~
子供の「ルール」を考え始めると、子供の行動が以前より理解できるような気がします。
自分の口からするっと「ありがとう。毎日助かるよ~」って言葉が出てきたりするから不思議ですね。
あとは、子供のルールをどうしても変更してほしい場合はどうアプローチするか、そこを考えればいいわけです。
ワークで実践
実際にグループワークで行ったのは、子供たちの俳句を褒める、というワーク。
小学校低学年の子供が作る俳句って、すごく素朴なんですよ。
「えーどこ褒めればいいのぉ??」と会場はめっちゃざわざわしてました。
それぞれのグループに一句ずつ俳句が割り当てられ、どうやって褒めるか、実際に一人ずつやってみるんです。
これがなかなか、難しいんですよね。
でもここまで読んでくださった皆さんなら、親の言葉の正解がどんな感じか、予想がついたでしょう。たとえば…
「ちゃんと季語を入れて五七五で作れるなんて、すごいね~!」
これが正解です。
こう言えば、子供がどんなルールを守れたのか、ちゃんと伝わりますよね。
どんなに当たり前のルールでも、子供が何かルールに従って行動したのが分かったときは、そこを褒めるんです。
小さくてもルールを守れた達成感をたくさん積み重ねていくことが子供の自信になり個性が伸びていく、ということでした。
まとめ
子供には幸せな人生を生きてほしい、というのは親であればだれでも持っている気持ちではないでしょうか。
幸せに生きるということは、自分が自分らしくいられる場所を社会に見つけることだと思います。
自分の中にあるルールは正しい、だからそのルールに従って行動していればOK!という自信をしっかりと育ててあげたいです。
そのために親ができることはとってもシンプルでした。
子供が「ルール」を守って行動したことをほめてあげる。
ただ、それだけなのでした。それで子供に自信がつくなら、絶対やる価値ありますよね。
今日から一緒にやってみましょう♪
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。