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2019年7月18日、PHP研究所主催の『感動する説明「すぐできる」型』出版記念セミナーvol.1に参加してきました。
ゲストとして登場された「考具」の著者、博報堂の加藤昌治(かとう・まさはる)さんのお話が面白くて!
犬塚先生の本はまだ読了していないので、今日は加藤さんが紹介してくださったアイデアの出し方のコツをシェアしたいと思います。
前回の記事でちらっと触れましたが、この記事を読んでいただくと
アイデアや計画は一人で考えちゃいけないということがお分かりいただけるはずです。
「考具」はアイデア出しテクニックを集めたロングセラー
登壇された加藤さんはあご全体を覆うもじゃもじゃひげの方。
犬塚先生が著者の集まるパーティーで初めて見かけた時には、ビシッとしたスーツに身を包み周囲には誰もおらずひたすら赤ワインを飲みまくる姿が畏れ多くて近寄れなかったとか(笑)
セミナーでは紺のニットにホワイトのスリムパンツというリラックスしたいでたちでした。
調べてみると…「考具」はアイデア出しに使えるツール(フレームワーク)の紹介をしている本なんですね。
なんと2003年の刊行以来41刷のベストセラーでした!
考えるための道具、持ってますか?
丸腰で、仕事はできない。
あなたのアタマとカラダを
『アイデア工場』に変える
とっておきのシンキング・ツール教えます!『カラーバス』、『フォトリーディング』、
『アイデアスケッチ』、『ポストイット』、
『マンダラート』、『マインドマップ』、
『アイデアスケッチ』、
『ブレーンストーミング』、
『5W1Hフォーマット』等、
すぐに使える「考具」が満載!出典:「考具」商品ページ
紹介されているだけで9個ありますが、確かにどれもよく聞くor見たことがある方法ばかり。
でも、ちゃんと使えるか?使いこなせてるか?と聞かれると
「うーん」となりませんか?
「考具」のここがいい!ポイントを著者自身が分析
犬塚先生からの「『考具』が超ロングセラーになった理由をご自身が分析すると?」の問いへの答えが深かったです。
「汎用性がある内容だから」
「陳腐化しない。出版時点ですでに王道というか古いともいえる内容だから」
とおっしゃっていました。
さらに
「それぞれのノウハウを利用する途中経過も入っているのがポイント。
先生と向かい合っている感じではなく
フィットネスのインストラクターの動きを追体験してもらうイメージで
間違いも消しゴムで消さずに残した感じ」
ともコメントされてましたね。
私レベルだと
もう「この例えの表現がすでにものすごくうまい!」と本を読む前から感心してしまいます。
こういう例えがバンバン使われている本だと思うともう読まない手はないなという感じです。
いいアイデアのもつ特徴とは?
また、「アイデアとは『選択肢を増やすこと』」だという言葉が非常に印象的でした。
とにかく一人一人が自分の中に持っている、あるいは自分の中から取り出したアイデアをできる限りたくさん場に出すことが大切なのだ、というのです。
自分が直接体験したことからうまれている
その理由の一つは「自分が体験していないことは伝えられない」からだと言います。
「考具」も加藤さん自身がそれぞれのツールを利用した経験に基づいて書かれていますし
何かアイデアを出す時も
間接的な体験(例えば人から聞いた、雑誌で見た、VRで体験したこと)ではなく
直接体験(自分が実際に体験したこと)でないとアイデアとして語れないとおっしゃっていました。
つまり一人の人間の直接体験は限られているので、個人が直接体験を増やしていくと同時に
何人かがそれぞれの直接体験を持ち寄ることに意味があるのです。
5Wのどれかにフォーカスがある
さらに「アイデア入りの企画」には必ず5Wのどれかにフォーカスがあるのがポイントだそうです。
例えば・・・
犬塚先生の今回のセミナーでは「加藤昌治さん」に登壇していただくことを犬塚先生自ら依頼されたそうですが
こんな風にどうしても「加藤昌治さん(who)」にというこだわりがあったり
「このPHP研究所の東京本部じゃないと(where)」とか
ともかく5Wのどこかにフォーカスがあって成り立っている企画にはいいアイデアがあるのだそうです。
アイデア出しの基本テクニックは?
選択肢になる体験をたくさん集める
「自分が大切にしたいものにはたくさん選択肢を持とう」この言葉も私に刺さりました。
つまりは「自分の好きなことを極めよう」ってことなんですが
その極め方がすごくちっちゃくてニッチなことでいい、っていうのが目からウロコでした。
例えば、よく昼ご飯を食べに行く立ち食いそば屋さんがあるとします。
そのお店の全メニューを制覇するとかいいですね、っておっしゃるんです。
トッピングや盛りの量、セットの組み合わせも含めたら結構な数になりますがそれを全部制覇する、っていうのがいいと。
自分の体験を収集することになるし徹底的にやる姿勢を見せることにもなる、というんです。
これを自分に置き換えると、例えば自宅マンションの隣の小さなスーパーの商品を全部買ってみるとかそういうことか・・・?と
おもしろいなぁと思って。まずは近所のスーパーの納豆を全種類制覇することにします、ハイ。
どんなくだらないアイデアでもとりあえず”場に出す”
「とにかく出す」そして「個人の経験をプラスする」
これがいいアイデアを出せる人の条件なんだそうです。
先ほどの立ち食いそば全メニュー制覇にしても「こんなことわざわざ言うことじゃないよな」なんて考えずに
「自分、あのそば屋の全メニュー制覇したんですよ」と言ってしまえ、ということなんです。
「パタリロ全巻持ってます」でもいいと(これは加藤さん自身のお話ww)。
とにかく場に出すことが大切なんですね。
それは個人の経験だから、アイデアにプラスする大切な要素になるんだそうです。
アイデアは自分だけで取捨選択しない
また、自分でアイデアの良しあしを決めてしまわないことが大切なんだそう。
というのは、自分ではくだらないと思うことも他人にはヒントになるかもしれないから。
実はここが、私が非常に共感したところなんです。
例えば「いつも家の中が片付いてるね」⇒お?私ってけっこう片付けが得意なのかも?
「facebookで男性からの友達申請がやたらと多いなぁ」⇒写真いい感じに撮れてた?もしかして美人と思ってもらえた?
のような感じで他人の評価を通して自分を見つめたほうがいい結果が出る気がするんですよね。
考えるって「スポーツ」だ!アイデア出しテクを繰り返し使おう
スポーツの練習といえば、基本の動きを繰り返して徹底的に体に覚えこませることから始まります。
加藤さんによると、アイデア出しもスポーツに似て、とにかく繰り返し出すことで出てくるようになるということです。
私もやってみたんですが、マンダラート、マインドマップ、ブレストなど1~2回のチャレンジで終わってしまいうまくアイデアを取りだせませんでした。
でもこれが道具だというのなら、日々使い続けやり続けると体が使い方を覚えるのかもしれません。
実は私、けっこう長い時間をパッチワークや洋裁に費やしました。
3年ほど毎日のように針を持ったあとは、明らかに自分の針を持つ手つきが変わったのを感じました。
「あんたいい手つきしてるねぇ。見事なもんだ。」と職場でカーテンの丈詰めをして運針を褒められたほど(笑)
あえて「考具」を針と一緒の感覚で語りますが、道具を使いこなす感覚が身につくと長く続けても疲れないし何より道具を使うことが楽しくなるんです。
そしてその感覚は他の人にも伝わります(ソーイング、楽しいですよ!)。
あいつはうまく使いこなして楽しそうにやるからもっとやらせちゃおう、ってことになるはずです。
アイデアを企画にして実行するコツは?
最後に「アイデアを企画にして実行するコツは?」という質問が犬塚先生から出されました。
とにかく「先にやる」ことですね、というのが加藤さんの答えでした。
人を巻き込むためには、とにかく自分がまずやること、それが大事だというんです。
これはプライベートでもオフィシャルな場でも共通のことで、まず自分がやると。
自分が経験したことを語るのが最も説得力のある行為であることは間違いありませんから、
そういう意味でも「とにかくまずやる」は大切ですよね。
まとめ
ロングセラー本「考具」の著者から直接聞いた!誰でもできるアイデア出しテクニックと題して、加藤昌治さんのお話をまとめました。
お話だけでもアイデアというものの本質にちょっと近づけた気がした濃い学びの時間でした。
次回以降で犬塚先生の新刊もご紹介したいと思います。
それではまたぜひお立ち寄りください!
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