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小学校1年生で不登校を経験した次女ですが、2年生の今は元気に学校に通ってます。
不登校経験のある親は、子どもの調子が悪くなったり表情に変化があると「また不登校になるのかな…」って不安になりませんか?
でも我が家の次女は不登校を克服したかもしれません!「休むのやだよ~学校行きたいよ~」と大泣きしたのです。
次女の様子と、私が不登校再発の不安と戦うためにとってきた方法をお伝えします。
初めて「学校行きたい」と泣かれびっくり
新型コロナウィルスの影響で公立小中学校に休校要請が行われた日。あれは、驚きましたね~
家族でニュースを見ていた我が家でも大騒ぎになりました。
「2年生の間に学校にいけるのはあと1日だけかもしれないね」と私が言うと
「ええー?お友達と遊べなくなっちゃうよ」「やだよぉ、うぁ~ん!!」と次女大泣き。びっくりしました。
学校休めるぜい、ラッキー!みたいな反応も多少出てくるかと思ったら、全然そうじゃなくて。
とにかくお友達と遊びたいんです。
「子どもクラブ(学童)はどうかなぁ、もしかしたら行けるかもしれないよ」というと
「子どもクラブは行かなくていい、学校行きたいの!!」と言い張ります。
学童行きたくないんだ、行かなくていい場所に行かせてごめんねと思いつつ
「学校に行きたい」気持ちを大爆発させている娘の姿を見てるだけで私は嬉しくて。
ふとんに入ってからも「学校行きたいよぉ~」と泣き出す次女。
「ママ手つないでてね。休校やだよ。学校毎日行きたいよ…」と泣きながら眠りました。
不登校の子どもは何かと理由をつけて学校から遠ざかろうとします。
最近も長女が学校を休んだ日に自分も休みたいと言い張り、欠席した日がありました。
私は「本当は学校が嫌なんじゃないか」「親が行ってほしいと思っているのを察して無理してるんじゃないか」と思ってたんです。
でも違ったようで、学校は次女にとってお友達と遊べる大事な場所になってました。
これはもう、不登校を克服できたと思っていいかもと思った出来事でした。
不登校再発か?と不安になるのはこんなとき
不登校から抜け出す=学校に通えるようになることですが、登校の再開パターンも子どもによって違うんじゃないかと思います。
五月雨登校(さみだれとうこう)といって登校と休みを数日間や数週間ごとに繰り返す子がいたり、不登校に戻ってしまう子もいるようですね。
だから子供の様子を見ててハラハラすることがあります。
おなか痛いって訴えてくる日が数日続くときや「〇〇がからかってくるからいやだ。むかつく。」とイライラをぶちまけてくるとき。
頭が痛いアピールが1日のうちに何度もあるとき…
何かしら小さな変化があるたびに「うーん…再発の兆し?」ってすごく不安になります。
2年生の2学期にはごく軽い風邪の症状で5日連続で休んだことがありました。
そのときは「とうとう再発か…」「心の無理が体の症状に出てるのか?」って憂鬱になりましたね。
幸い問題なく学校に通い始めたので本当にほっとしました。
年間30日未満の欠席なら不登校にならないので、長期休みの事を考慮すると月に3日程度休んでも大丈夫。
こういう日数的な基準から考えると次女は昨年完全に不登校を抜け出してたんですよ。
それでも、やっぱり心配です。
子どもが不登校になるって子ども自身すごく辛そうだし、もちろん自分もしんどいですから。もう二度と経験したくないです。
不登校再発の不安と戦う方法①コンプリメント
コンプリメントを続ける
私の不登校の再発不安対策は、ひたすら子供を観察してコンプリメントをするだけです。
コンプリメントというのは、一言でいえば「子どもに自信をつけさせる親からの言葉かけ」なのですが、子どもの様子を真剣に見る必要があります。
⇩詳しくはこちらの記事をどうぞ
とにかく子どもの小さな変化に気づくことが大事だと思うようになったんですが、そこが不登校以前とは私が大きく変わった点です。
子どもは親の適当なあいづちなんて見抜いてしまうということがコンプリメントをするようになってよくわかりました。
自分が話しかける一言に親がどう反応するか、子どもは真剣に見ています。
だからこちらも真剣に向き合わないと、親の態度にガッカリして心を開いてくれなくなります。
次女はまだ小学校低学年の子供なので反応がわかりやすく助かってます^ ^
私が話をよく聞かずに返事をすると、「もういいや」と言って何も教えてくれなくなるんです…
慣れないうちは子どもを観察することもそれをほめ言葉にすることも大変。
それでも自分が本当に感じていることを伝えるよう心がけてます。
どんなことも同じだと思いますが、続けるうちにコツがつかめてくるんですよね。
子どものことが不登校前よりわかるようになった
娘が話しかけてくる言葉やちょっとした顔の表情の変化、それに対する自分の返事などすべてがコンプリメントの材料になります。
観察する中でわかってきたことは、次女は長女より「ママ大好き!」度合いが相当強く私の反応を細かいところまで見ていること。
長女があきれるくらいにママママ言って私がいつ笑ったかを観察しています。
とにかくママはそばにいて自分を見てにっこりしてほしい、何かあったらすぐママの処に行って安心したい、ママを独り占めしたいのです。
ママがお父さんやお姉ちゃんと楽しく盛り上がると嫉妬します(笑)
私がいつも次女を気にかけていること、次女の言葉に反応して笑うことが実はめちゃめちゃ大事だったのでした。
不登校になる前もわかっていたし態度にも表していたつもりでしたが、子供とべったりを避けたい私には正直娘の気持ちが重たくて。
逃げたい気分いっぱいだったし、自分の愛情を子どもにわかりやすく伝えることも苦手でした。
だから次女はずっと「お母さんは私の相手をしてくれない」と甘え不足な状態になってたのかもしれません。
それに気づいてからは、できるだけ次女の「もっとママママママ!!」に真正面から応える努力をしてきました。
娘の言葉をよぉく聞いて、面白いときは思いっきり笑うだけですが(笑)毎回細かいところまで聞いていないと怒られます。
長女とは違うので正直しんどいと思うときも。
でも長女で「小学生の可愛さは期間限定である」ことがよくわかりました。
だから「もうちょっとだけがんばろう!」と日々自分を鼓舞。
「マッサージしてあげる」「ママだいすきぎゅーっ」「ママにバウムクーヘン買ってあげようか?(←私の大好物)」などの特典?も受け取れるので、そこを楽しもう!と考えることにしてます。
不登校再発の不安と戦う方法②お友達&ママ友とカウンセラーの先生を頼る
不登校期間中はこんな風に助けてもらった
不登校や五月雨登校の間、ママ友たちや子どもの友達にはどう話したものか迷う部分もあったんです。
でも隠したり恥ずかしがっても仕方ないので「今週は3日登校できたからよかった~」とか「家ではゲームばっかりでついイライラ」とか、ちょっとした愚痴を聞いてもらってました。
どこで顔を合わせる機会があったかというと、近所の公園です。
電話やSNSではなく、たまたま顔をあわせて話すというシチュエーションもよかったと思います。
子どもがお友達と遊びたいというので、学校が終わった時間に公園に連れて行ったことが何度かありました。
子どもたちは率直で、娘が長く休んでいた時期は「ずるいよね。ずっとお休みして勉強してないのに公園に遊びに来るなんて」という子もいれば「やったー!今日は遊べるの?遊ぼう遊ぼう!」という子も。
次女には「病気じゃないのに学校に行けないのはずる休みだって思ってる子もいるよ」と話していました。
本人は学校に行きたいのに体が動かないという自覚があったので「ずる休みではない」と思っていたようです。
公園では友達と遊べる嬉しさなのか、あまり気にする様子はなく夢中になって遊んでました。
下の子を連れて遊ばせているママ友もいて、ちょっとした世間話や「最近どう?」みたいな何気ない会話ができることが私にも大事な気分転換でした。
家にこもっていると他の大人と会話する機会が極端に減ってしまいます。それが私にとって意外に大きなダメージでした。
特に我が家は夫が単身赴任のワンオペ育児で職場以外で大人と会話する機会がそもそもほとんどない状況。
仕事もやめて次女とふたり家にこもる生活はほんとに辛かったです。
長女が中学生なのでまだ多少大人っぽい会話ができましたが、そうでなかったらもっと自分の気持ちを保つのが大変だったでしょう。
そういう意味ではカウンセラーの先生との対話もとても重要でした。
娘の様子を伝えてもらいつつ、思い切り弱音を吐いていい相手と大人として会話できる機会は貴重で、毎回ほっと楽になる時間でした。
みんなを頼っていいんだ!と思うと不登校再発の不安が和らいだ
不登校のあいだ色々な人に助けてもらって気が付きました。
自分一人でどうしようもないときは誰かに助けてもらっていいんですね。
今までは自分ひとりで限界までがんばって人に頼ってはいけない、迷惑をかけてはいけないと思って生きてきたんですが、ちょっと間違ってました。
本当は逆でした。
人は誰かに迷惑をかけないと生きていけない存在だと思うようになったんです。
子どもたちは親にたくさん迷惑をかけて成長します。
わたしだって迷惑をかけてきました。大人になったから誰にも迷惑をかけずに生きられるかというとそんなことはないです。
子供を作るときだって一人じゃ作れないし、子供を育てるのも一人じゃできないと思います。
自分から特定の人に声をかける勇気がなかった私は、子どもが友達と遊びたがるという口実で公園に行きました。
実は誰かの助けを求めて公園に行ったのかもしれません。
行ってよかったと思います。
人間は多少なりとも自分の身近な人の役にたちたいという気持ちを持ってるものだと思いませんか?
本当に困ったときはその気持ちに少しだけ頼らせてもらって、代わりに誰か困っている人を助けてあげられればいいですよね~
それが「おたがいさま」ってことかなーと。頼れる人がいることには本当に感謝しかないです。
不登校を再発させないためにコンプリメントでいいコミュニケーションを
学校は昨日までで終わり、次女は今日から毎日こどもクラブに通います。
私が楽しく仕事に通っているように、娘にも楽しくこどもクラブに通ってほしいです。
新学期からはもちろん学校にも元気に行ってもらいたいな~
今日晩御飯のときに「ママはこどもクラブ好きなの?」と聞かれました。
「お母さんがお仕事に行けるのはこどもクラブがあってあなたがそこに通ってくれるおかげだから両方拝みたい気分だよ^ ^」と答えたら「へえー」とにんまり。
子どもって健気なところがあります。
お母さんが笑ってくれることをしたい、お母さんが喜んでくれることをしてあげたい、っていう気持ちをどの子も持っているんですよね。
実はこれって、コンプリメントと同じこと。
子どもに笑顔になってほしい、子どもが喜ぶ言葉をプレゼントしたいという気持ちでするのがコンプリメントだと思います。
コミュニケーションて相手がいることなので、相手にわかりやすい表現とか相手が嬉しくなるような方法で自分の気持ちを伝えないと喜んでもらえませんよね。
長女のときはこうだったから、と自分の思い込みを次女に押し付けてしまったかなと反省中のわたし。
次女に伝わる・喜んでもらえるコミュニケーションと長女とはちょっと大人の会話。急に長くなった春休みは二人との対話を楽しみたいです。