未熟な大人だから?甘えてる?自分が親になっても母親が嫌いな理由

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私は大人になっても母親が嫌いです。結婚して20年、親になって15年。世間的には立派な大人だと思います。

それでも母親のことが苦手で嫌いなのは自分が未熟だからかもしれない、甘えなんだ、恥ずかしいと思ってました。

でも勇気をだして友達に母の事を話すと「それは苦手でも嫌いでも仕方ないんじゃない?」と言ってもらい、すごくほっとしたんです。

自分の気持ちを持て余している方に「こういう気持ちを持ってもいいんじゃないか」と思ってほしくて大人になっても母親が嫌いな理由を書きました。

大人になったら自分の親の気持が理解できて苦手意識が薄れるんじゃないか?と思ってました。

でも薄れるどころかやっぱり苦手だと感じることばかり(笑)ますます理解不能で全然好きになれません

ある日試しに「親 嫌い」で検索したらすごい数の検索結果が出てきて、同じ気持ちの人が実はたくさんいることに気が付きました。

あなたもその一人なら、私の母の話をぜひ読んでみてください。

社会的地位や収入で人を評価する

そう思う理由のひとつは母の人との接し方です。

社会的地位や収入で人を評価する姿勢が好きになれないのです。しかも相手の気持ちを考えず、思ったことを全部言葉にしてしまいます。

大学生の頃母と藍染め体験に行ったとき、たまたま一緒に作業した女性にズバッと指摘されました。

 

「あなたのお母さん、お仕事は何をなさってたの?」

「教師です」

「いかにもそういう感じよね。先生と呼ばれてきた人っていう感じがするわ」

「はい…すみません。」

 

女性の職業はダンスの講師

ツヤツヤの長い髪をキレイな巻き髪にして、きちんと手入れされた指とシャキッと伸びた背筋が印象的な人。

年齢は60歳を超えていたと思います。

わたしはその年齢でもこちらが見とれてしまうほど女性らしさを保っている彼女に感心してしまいました。

作っていた作品も「色あせてきたから染め直すの」とお気に入りのTシャツの絞り染め。

自分の好きなものをお手入れしてずっと身につけるなんて本当にカッコいいと思いました。

しかも何度も染められた藍の色がとても深くて美しいのです。

でも母の態度には、彼女への敬意が感じられませんでした

具体的に何か失礼な言葉を言ったわけではありません。

でもダンスの講師という自己紹介を聞いて、明らかに態度が変わりました

母の本質を言い当てられた私はただうつむくしかなく。

女性は「あなたが謝ることじゃないのよ」と笑ってくれましたが、週末の楽しい時間を台無しにしたと本当に申し訳ない気持ちでした。

デリカシーがない

母にはデリカシーが欠けています

夫の家族と初めて会ったときもそうです。

初めてお互いの両親が顔を合わせたその日、母は夫の妹の大学の学費は大丈夫なのか、など普通なら決して聞かないようなお金のことを問いただしました。

夫の家族は自営業で細々と生計をたてている家でした。もちろん義父や義母が将来のお金の話に自信をもって答えられるはずもなく、ただ気まずい空気が流れるだけです。

夫になる人は公務員ですし私たちの経済的な基盤には何の問題もないとわかっていました。

私の将来を心配したのかもしれませんが、これから家族になる人たちを傷つけて何の意味があるのでしょうか

社宅にも何度か遊びに来ましたが、母と触れ合ったママ友たちはみな「お母さん強烈よね」と言います。

みんながいる前で「あなたも早く2人目を作りなさいよ。ワハハハ」なんて平気で言い放つからです。

考え方がいつも自分本位

子どもたちの大好きなお菓子は滅多に買わない

私は子どもがふたりいて、上の子は今年高校生、下の子は小学生。二人ともおばあちゃんは苦手です。

次女は本人には言わないものの「おばあちゃんキライ。やだなーうちにくるの。」とはっきり口にします。

長女は「あー、おばあちゃん来るんだ。ふーん」と言葉では言わないものの歓迎する雰囲気なし。

たとえばお土産のお菓子にしても、子どもたちが大好きなお菓子を知っているのに滅多に買ってきてくれません。

決して高くないし、すぐ買える場所で売られていることは子どもたちも知っています。

お菓子を開けるたび「あーあ。どうしてあれじゃないの?おんなじお店の違うお菓子じゃん」と不満そうです。

とても簡単にできることで子どもたちは大喜びするのに。なんてもったいない。

母にとってお菓子を持参することはたぶん「おうちに行くからとりあえず何か持っていこう」でしかないのです。

「孫たちの喜ぶ顔が見たいから大好きなお菓子を買っていこう」という発想にはたまにしかならないのでしょう。

母が子どもたちの好きなお菓子を買わないのは、自分がそのお菓子を好きではないからなんです。

父とは対照的

対照的なのは父で、子どもたちと会う時間は短いものの絶大な人気があります。

たまに上京したとき駅の構内の食堂で会うだけですが「お前たちの好きなものを食べよう」とお寿司やパスタをご馳走してくれます。

とにかく子どもたちを喜ばせたいという気持ちが伝わるので、子どもにもわかりやすいし私も笑顔になります。

少額ですがおこづかいも渡してくれるので、子どもたちは「おじいちゃんがくるよ」というと「やったぁー」と大よろこび。

そりゃそうですよね(笑)

うちの両親は仲が良くありません。犬がいるので一緒に外出することもありません。家計もそれぞれ独立しています。

そういうわけで上京してくるのは一人ずつですし、おそらくお互いに孫にどう接しているか知らないのでしょう。

父は6人兄弟の長男でとても尊敬されていますが、孫への接し方を見ているとその理由がわかる気がします。

ダメ出しばかりする

孫に嫌われる原因を作っているのは母自身の言動ですが、本人は全く気がついてないし改めるつもりもなさそうです。

嫌われる言動というのはダメ出しばかりすること。

子どもの話を興味を持って聞いてたくさんホメてあげて、その上でダメ出しするなら子どもたちも聞こうと思うかもしれません。

でもそもそも孫たちがどんな学校生活をしてるか、お友達とどんな遊びをして何に関心を持っているかには興味を示さないんです。

次女がせっかくお人形遊びを大々的に展開しても「こんなにたくさん散らかして。ちょっと片付けたら?」「こんなにあるのにまた買ってもらうの?」とか何かと批判的

長女の勉強や志望校選びのことも偏差値やどんな大学に進学しているかという話ばかり。

もっと勉強しないとダメなんじゃないの」と言います。

以前島根県の高校に進学を考えていたときは「信じられない。ありえない。」しか口にしませんでした(笑)

自分の価値観だけが正しいと思っているのでしょう。

それに合わないものにはダメ出しをするのです。

裏表がある

母はどうしようもなく裏表のある人です。気分屋さんなのかもしれません。

母のことは苦手というか嫌いですが、それでも自分を生んで育ててくれたことへの感謝はあります

母がきたらちゃんともてなして喜んで帰ってもらおうと思い、色々準備します。

しかし我が家ではおいしいおいしいとご飯を食べ、孫たちと楽しく外出したはずの母は、実家に帰ると全く違う話をするらしいのです。

ご飯は私の口には合わなかった、孫たちに引っ張りまわされて疲れて大変だったという話になっていて、弟から「姉貴、しっかりしろよな」と言われる始末。

目の前でニコニコ喜んでいたはずの母が実家に帰ると私のしたことに文句ばかり言うなんて予想するわけないですよね(笑)

何度もこういう経験をして「今後一切もてなすという発想はなくそう。日常の中に突然やってくる人と考えよう。」と決めました。

なので母が来るとわかっても何の準備もおもてなしもしません。普通の質素な晩御飯の食卓を囲むだけです。

これでいいと思うと自分がすごく楽になりました。だから今後もこの方針でいきます。

未熟な大人だから、甘えてるから母のことが嫌いなのか?

孫に嫌われるおばあちゃんになってしまった私の母親。私が未熟な大人だから、甘えてるから母のことが嫌いなんでしょうか。

そうじゃないよね、と自分では思っています。

親からもっとひどい仕打ちを受けた人から見れば些細なことかもしれません。

それでも私にとっては一つ一つが辛いことです。母親に期待しすぎ&理想を求めすぎなのかもしれませんね。

母を見ていると、「自分は絶対こうなりたくない!」と思います。

「でももしかしたら自分もこうなってるんじゃないか…?」と不安になることってありませんか?

親子だから仕方ないですが、電話での話し方やちょっとした動作や口癖が似てると娘たちから言われるんです。

意識できない部分でひょとしたら母と同じことをしてるんじゃないか?

人を喜ばせられない人になってるんじゃないか?と心配になります。

良くも悪くも大きな影響を受ける存在である母親

これからも反面教師として学びを得ていきたいと思います。

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コメント

  1. maio より:

    とっても分かります。
    私も母のことは嫌いだし、思い出してイライラすることはしょっちゅう。
    自分が絶対的に正しいと思っているところなど、ちょっとヨッコさんのお母様と似ているかもしれません。

    私はまだ親になって2年弱ですが、自分なら絶対子どもに言わない、しないようなことを幼少期にされて、いまだに自分が傷ついてると感じます。
    でも良いところもあって(孫にたくさんお金を貯金してくれたり)憎みきれないでいます。
    なので、もう向き合わずにそういう人なんだと割り切って接することにしています(笑)

    結局、3年ほど前にケンカして疎遠になっています。孫にも一度しか会っていません。
    寂しい気持ちもありますが、会ってイライラする方が良くないかな・・と思っています^^;

  2. 山本吉幸 より:

    私もわかります。
    親と子の関係については、愛情は無いと思っています。
    愛情は他人と出来る感情であり
    親子はDNAに刻まれています。
    だから、愛情に見える物が歪になったりします
    DNAには逆らえません
    だけどイライラは止まりません
    解決はありません
    本当に大切なのは本当の愛情と理解して
    親子の愛情は錯覚だと私は考えています

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