親の家がなくなる時 子供たちや家族ができることとは

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今日は、またも夫の借金発覚。やっぱりここに戻ってしまう、私のお金の問題の始まりでさわりの部分をお伝えした、つれあいの両親の家のお話です。

親の家がなくなる時、子供たちや家族にできることは何でしょうか。

自分たちなりに、できることを精一杯やりましたが、それがもたらした結末はまたしても予想外のものでした。

 

がんばって買った、つれあいの両親とおばちゃんと3人で住んでもらうための家

私たちは、つれあいの両親の実家から一駅ほどの住宅地に、中古ながら充分な広さをもったマンションを見つけました。

そこに住んでもらえるよう本人たちの了解を得たところまでは、お話しましたよね。

九州から東京まで赤ちゃんを連れて家族で来て、物件を見たり契約をすることは、当時の私たちにとって大変ではありましたが、これで何とか安心して3人で新しい生活を始めてくれたら、と思って金銭的にも体力的にも、本当にがんばったんです。

場所が近いしお金も勿体ないので、自分たちでレンタカーを手配して引っ越すことになりました。

いったん九州に帰り、いよいよ引っ越しということで再び東京に行ったときです。

舅から思いもよらない言葉をかけられました。

「俺たちは、別の場所に住むから」

え?今何て?何て言いましたか、お義父さん。。。

つれあいの両親は、隣の区にアパートを見つけたから、そこに住むというのです。

3人で一緒に住むための家を、買ってしまったのに。

私たちの一生をかけて準備したものなのに!

一体どうして、もっと早くそう言ってくれなかったの!!

 

新しい家には、おばちゃんが一人

結局、おばちゃんの荷物だけを積み込んで、引っ越しをしました。

そのマンションは内装もリフォーム済みで、お料理が大好きなお義母さんが喜ぶであろう大きめのキッチンがあり、みんなでテーブルを囲めるだけの広さがありました。

リビングの他に部屋は二つあり、収納も比較的充実していました。

でも、そこに住むのは、おばちゃん一人です。

つれあいの両親は、おばちゃんに責められながら一緒に生活するのが嫌になっていたのですね。

そこをわかってあげられなかったのが、自分たちの大きな失敗でした。

そして、今思えば私自身が「3人で幸せに暮らしていてほしい」という自分の願望を勝手に押し付けてしまっていたのかな、と思います。

つれあいにも、おそらく同じような思いがあったのでしょう。

それが、今に至る苦労の始まりとも言えると思います。

家族を、壊したくなくて

私の家族は、家族で食卓を囲んでも、何か楽しい話題で盛り上がるということはほとんどありませんでした。

両親は共働きで毎日忙しく、冗談を言うこともなく、何かというとお互いを痛めつけるような言葉が飛び出して、なぜ結婚しているんだろうか、私たちなんか生んでくれなければよかったのにと思う毎日だったのです。

対照的に、つれあいの家には両親と小姑が仲良く同居して、皆でワイワイ、みんなしゃべりたくて仕方ない感じで楽しく盛り上がっている。

なぜつれあいとの結婚を決めたのか、と聞かれた時「家族ごと好きだから」という答えが自分の中からスルッと出てきたことがあります。

家族の在り方に憧れて、つれあいと結婚した部分も大きかったのです。

だから多分、自分が夢を託したものが壊れてしまうのを、止めたかったのですね。

でもそれは、私の願望であって、本人が望むものと違っていました。

当たり前ですよね。

でもその、当たり前のはずのことがわかっていなかったために、大きな失敗をしてしまいました。

こうして、投資マンション2軒の次に、私たちは本来背負う必要のない額の借金を背負ってマンションを1件購入したのでした。

親のため、家族のためにできることとは

本当に自分たちが家族のためにするべきことは、本当はどんなことだったのでしょうか。

今思えば、一番大切で一番足りていなかったこと、それはコミュニケーションでした。

私たちは九州に住んでいましたし、つれあいは大学に進学する際に自宅を離れ、10年以上が経っていました。

その間に世の中は変化し、つれあいも私も、家族の中に起きていることや、お互いへの本当の気持ちを把握できていませんでした

結婚して、相手の両親への季節のご挨拶や年に何回か実家を訪問することの大変さは、結婚経験のある方にはわかっていただけると思います。

私はつれあいの家族が好きでしたが、それでも長時間一緒に過ごすのは大変な部分がありましたし、離れていたこともあって、誕生日の贈り物をしたり、送ってもらったお菓子のお礼などを伝えるほかは、電話することもありませんでした。

まして、相手に好感が持てなかったりしたら、なおさらです。

でも、ご存知でしょうか。

人間は、共通点の多い人、接する機会の多い人に対して、そうでない人よりも明らかに親近感をもつものなんだそうです。

↓最近読んだこちらの本で知りました。

 

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